チャンキングとマジカルナンバー

目次

チャンキングとは

「チャンク」とは、情報のかたまりを意味します。「チャンキング」とは、情報をより小さなかたまりに分解したり(チャンキング・ダウン)、逆に大きなかたまりにまとめたり(チャンキング・アップ)することを言います。

マジカルナンバーとは

マジカルナンバーとは、人間が短期間で記憶できる情報のかたまり(チャンク)の数のことです。

ジョージ・ミラー氏の論文によると、人間の短期記憶の容量は「7±2個」までとされています。この論文が発表された後もマジカルナンバーの研究は進められ、後にネルソン・コーワン氏は「4±1個」という数値を発表しています。

マジカルナンバーを活用したチャンキングの例

マジカルナンバーが使用されている例は、日常の中にたくさんあります。

電話番号や郵便番号

電話番号は11桁程、郵便番号は7桁の数字で構成されています。それぞれ数字の間にハイフンを入れることによって、2つまたは3つのかたまりにチャンキングされています。例を見てもわかるように、チャンキングすることで見やすくなり、覚えやすくなっています。

例)電話番号

チャンキングなし

2345678912

チャンキングあり

234-5678-912

Webサイトのメニュー

Webサイトの上部などに表示されているメニューの項目数は、マジカルナンバーの数にチャンキングされていることが多いです。このWebサイトのメニューの数も5つです。情報提示の数を絞り込むことで視認性が上がり、見た人は一目で判断できます。

例)弊社Webサイト

チャンキングなし

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チャンキングあり

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コピーライティング

ブログやSNSのバナーなどで数字を用いたタイトルを目にしたことはないでしょうか。例を見ると、チャンキングありの数字を入れたタイトルの方が、「3つだけならできそう」や「試してみよう」という気持ちにさせると思います。これも、発信する情報を絞り込むことで、分かりやすくしています。

例)コピーライティング

チャンキングなし

「デザイナー必見!デザインが上手くなる方法」

チャンキングあり

「デザイナー必見!デザインが上手くなる3つの方法」

まとめ

文章やデザインなど、情報を伝えるときにマジカルナンバーに基づいて、7±2もしくは4±1にチャンキングすることで、使いやすくなったり、わかりやすくなる場合があります。ですが、チャンキングすれば何でもより良くなるというわけではありません。目的や用途に合わせて活用することが大切です。

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