AIDMAとは
AIDMA（アイドマ）とは、消費者が商品やサービスの購入を決めるまでのプロセスを説明するマーケティングモデルの基本形です。インターネットが普及する前の1920年代、マス広告時代にアメリカの経済学者、サミュエル・ローランド・ホールが提唱しました。
AIDMAは、以下の5つの段階から構成されています。
1. Attention（注意・認知）
消費者が商品やサービスに気づく段階です。
この段階では、テレビCMやWeb広告などを活用し、まずは商品やサービスの存在を消費者に知ってもらいます。最近ではSNSを用いた告知も多く見受けられます。
2. Interest（興味・関心）
消費者が認知した商品やサービスに対して興味を持ち、より詳しい情報を求める段階です。
この段階では、詳細な商品情報や比較資料をサイトなどで公開することで商品やサービスの価値を伝えます。消費者にとって有益であると実感してもらうことが大切です。
3. Desire（欲求）
消費者が商品やサービスを欲しいと思う段階です。商品の特徴や利点を理解し、購入への意欲が高まります。
この段階では、魅力的な特典や限定セール、無料サンプル配布などでさらに深い情報提供を行います。商品の魅力や価値を強調し、より深く知ってもらうことが大切です。
4. Memory（記憶）
消費者が商品やサービスの情報を記憶に留める段階です。この段階で、消費者は購入を検討し始めます。
この段階では、消費者の購買意欲を下げないことが大切です。DMやチラシなどで定期的に情報を送り続けます。
5. Action（行動）
消費者が実際に購買行動を起こす段階です。店舗に行ったり、オンラインで注文したりします。
この段階では、消費者に対し購入決断への最後のプッシュと、スムーズに購入できる環境を整えます。オンラインショップの場合、購入ページのUIをわかりやすくし、購入までのプロセスを簡素化します。在庫状況を可視化し、購入の緊急性を高めることや期間限定割引や特別特典を提供することも有効です。
まとめ
AIDMAは、1920年代に提唱された古いモデルであり、現在ではインターネットも普及し、新たなモデルとしてAISASなど様々な購買決定プロセスが登場しています。ですが、AIDMAは新しいモデルがたくさん存在する中でも基本となるモデルです。まずは、この基本モデルを理解し、消費者の購買プロセスに合わせて効果的なマーケティング戦略を検討していくことが重要です。
