心地よいデザインとは?
「心地よい」とは、気持ちが良いことや快適であることを意味します。この心地よいという感覚は人により違うものだと思いますが、デザインにおいて心地よいと感じるものには共通する要素があります。
心地よさを生み出す要素
1. わかりやすさ
人は、すぐに理解できないものや使い方が分かりにくいものにストレスを感じます。デザインが複雑になりすぎるとユーザーの混乱を引き起こす可能性があります。
わかりやすいデザインを作るには「デザインの4原則」に従って情報を整理・配置することが重要です。
また、視線誘導の法則に従ってレイアウトを考えることで、ユーザーに情報を分かりやすく伝えることができます。
一番伝えたいことは何なのか、情報の優先順位を明確にし、視線の流れを意識したレイアウトにしましょう。
2.調和
調和のとれた視覚的な美しさは心地よさにつながります。特に色やフォントの使い方はデザインの印象を大きく左右します。
色は視覚的な印象を大きく左右し、テーマや感情を伝える手段となります。たとえば、暖色系は温かみや活力を、寒色系は落ち着きや信頼感を与えます。このように心理的影響を考えた色使いをすることで説得力が生まれます。また、色の数を絞り、トーンを統一することでまとまりのある印象になります。
一方、フォントは読みやすさと雰囲気の演出に関わります。本文には可読性の高いフォントを使い、タイトルや強調部分にはデザイン性のあるフォントを取り入れることで、メリハリのあるレイアウトになります。
3.安心感
安心感を生み出す一例して、丸みのあるあしらいや温かみのある形状が挙げられます。多くの人は丸みのあるものを安心感や心地よさと結びつけ、角のあるものを威圧感や危険性と結びつけます。たとえば、丸みを帯びたボタンやイラストなどは「安全でやさしい」印象を与え、心理的な緊張を和らげます。このような造形の工夫によって、ユーザーは無意識のうちに安心感を得ることができ、結果としてそのデザイン全体に心地よさを感じるようになります。
まとめ
心地よいデザインとは、ユーザーがストレスを感じず、直感的に理解でき、快適さや美しさを感じられるデザインのことです。単に「見た目が美しい」だけでなく、使いやすさ、わかりやすさ、感情的な満足感などが調和したデザインが求められます。