光の三原色について

光の三元色とは
光の三原色とは「赤(red)」「緑(green)」「青(blue)」のことを指します。テレビやスマートフォンなどのディスプレイで色を表現する際の基本の光の色です。この3色で人間が認識できる色のほぼ全てを表現できます。
加法混色
光の三原色は混ぜ合わせるごとにどんどん明るくなります。このような色の混ざり方を「加法混色」と言います。赤、緑、青をすべて100%で混ぜると白になります。
RGBカラーモデル
光の三原色を利用した色の表現方法をRed/Green /Blueの頭文字をとってRGBカラーモデルと言います。
色の三原色について

色の三原色とは
色の三原色とは「シアン(cyan))「マゼンタ(magenta)」「イエロー(yellow)」のことを指します。印刷物のインクなどに使われる基本の色です。
減法混色
色の三原色は混ぜ合わせるごとにどんどん暗くなります。このような色の混ざり方を「減法混色」と言います。シアン、マゼンタ、イエローを全て100%で混ぜ合わせると濃いグレーになります。
CMYKカラーモデル
色の三原色にブラックを合わせた色の表現方法をCMYKカラーモデルと言います。CMYはCyan/Magenta/Yellowの頭文字をとったもので、KはKey plateのKで、多くの場合ブラックを指します。CMYを混ぜ合わせるだけではきれいな黒を表現できないのでK(ブラック)を加えて表現します。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のことをプロセスカラーと呼び、この4色を使ったカラー印刷のことをプロセスカラー印刷とも言います。
印刷の黒について
CMYKで表現できる黒には「スミベタ」「リッチブラック」「4色ベタ」の3種類があります。
スミベタ
スミベタとは、K(ブラック)100%のみで表現する黒のことです。文字や細い線などに使用されることが多いです。注意点として、注意点として、広範囲にスミベタで印刷してしまうと白抜けが発生してしまうことがあります。
リッチブラック
リッチブラックとは、CMYKそれぞれの色を混ぜ合わせて表現する黒のことです。スミベタよりもリッチブラックの方がより深い黒を表現することができます。一般的にはリッチブラックのCMYK比率は「C:40% M:40% Y:40% K:100%」が推奨されています。注意点として、文字などの細かい部分にリッチブラックを使用してしまうと色ずれを起こしてしまうことがあります。
4色ベタ
4色ベタとは、CMYKそれぞれの色を全て100%で混ぜ合わせて表現する黒のことです。一般的には4色ベタは大量にインクを使いトラブルの原因になるので印刷には使用されません。
黒の表現方法の比較
これら3つの黒の表現方法をまとめると以下のようになります。
黒の印刷を行う際はそれぞれの特徴を理解して使い分けることが大切です。
インク比率 | 向いているもの | 向いていないもの | |
---|---|---|---|
スミベタ | CMY:0% K:100% | 文字や細かいオブジェクト | 広範囲の印刷 |
リッチブラック | CMY:40% K:100% | 深い黒を表現したいもの | 文字や細かいオブジェクト |
4色ベタ | CMYK:100% | 使用しない | ー |
まとめ
光の三原色と色の三原色の違いをまとめると以下のようになります。
色の表現方法の違いを理解し、制作物にあった色の表現方法をすることが大切です。
光の三原色 | 色の三原色 | |
---|---|---|
色 | 赤・緑・青 | シアン・マゼンタ・イエロー |
色の混ざり方 | 加法混色 | 減法混色 |
色の表現方法 | RGB | CMYK |
使用用途 | ディスプレイ | 印刷物 |