相関関係と因果関係

目次

相関関係とは

相関関係とは、2つの要素が互いに関係しあっていることを指します。つまり、一方の要素が変化するともう一方の要素も変化する関係です。

相関は「正の相関」「負の相関」「無相関」の3つに分類されます。

正の相関は「一方の要素が増えると、もう一方の要素も増える」という関係性を持ち、散布図は右肩上がりになります。

負の相関は「一方の要素が増えると、もう一方の要素は減る」という関係性を持ち、散布図は右肩下がりとなります。

無相関は相関関係にないもののことを言います。

因果関係とは

因果関係とは、要素同士が原因と結果の関係にあることを指します。つまり、一方の要素が原因となってもう一方の要素が変化する関係です。

例えば、「気温が上がるとアイスの販売数が伸びる」というデータがあったとします。このとき「気温の上昇」が原因で「アイスの販売数」が伸びているのでこの2つの要素は因果関係にあります。また気温が上がることでアイスの販売数も増えるので正の相関関係でもあると言えます。

相関関係と因果関係の関係

下の図のように相関関係の中に因果関係は含まれます。相関関係の中でも原因と結果の関係にあるものだけが因果関係とされます。逆に言うと因果関係のあるもには相関関係も当てはまりますが、相関関係は必ずしも因果関係とはなりません。

擬似相関について

相関関係や因果関係とよく間違えられるものに擬似相関があります。擬似相関とは一見相関関係であるように見えるA要素とB要素が、実は全く別のC要素によって変化が引き起こされている関係のことです。

例えば「アイスが売れると熱中症が増える」というデータがあったとします。一見、アイスの販売数と熱中症の数は正の相関関係にあるように見えます。しかし、このデータには「気温の上昇」という隠れた要素が存在しており、気温が上昇するとアイスの販売数が増え、また気温が上昇すると熱中症も増えます。つまりアイスの販売数と熱中症の数には直接的な相関はなく、両者は擬似相関であると言えます。

まとめ

2つの要素が互いに関係しあっていることを相関関係と言い、その中でも2つの要素が原因と結果の関係にあるものを因果関係と言います。相関関係にありそうなデータを分析する際は、擬似相関にも注意して、すぐに因果関係があるとは判断せず、データの裏側にある情報も交えながら考えることが大切です。

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