目次
クリティカルシンキングとは
クリティカルシンキングとは、物事や問題を客観的かつ論理的に分析し、本質を見極める思考プロセスです。物事に対し、「なぜ?」「本当に?」といった疑問を持ち、批判的に捉えることから「批判的思考」とも呼ばれます。
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い
クリティカルシンキングと似た言葉にロジカルシンキングがあります。この2つは混同されることがありますが、それぞれ異なる特徴を持っています。
ロジカルシンキング
- 論理的な思考プロセスに焦点を当てる
- 問題を系統的に分析し、段階的に解決策を導き出す
- 主に演繹法や帰納法を用いる
- 結論に至るまでの過程が明確
クリティカルシンキング
- 物事や問題を批判的に評価する
- 情報の信頼性や妥当性を検証し、偏見や誤りを見抜く
- 多角的な視点から問題を分析する
- 既存の考えや前提に疑問を投げかける
両者の関係はロジカルシンキングが問題を論理的に整理するのに対し、クリティカルシンキングはその論理性を多角的に検討するものです。
クリティカルシンキングのメリット
事実に基づいた客観的な判断ができる
自分の思い込みや偏見を認識し、より公平な視点を持つことができます。
新たな視点を得られる
既存の考えに捉われず、新しいアイデアを生み出す力が養われます。
説得力を持たせることができる
論理的かつ事実に基づいた主張は、より説得力を持ちます。
コミュニケーションが円滑になる
事実をもとにスムーズなコミュニケーションが可能になります。議論や交渉など様々なコミュニケーションの場で役に立ちます。
リスクを回避できる
クリティカルシンキングによって従来では気づかなかった問題を見つけ、未然に防ぐことを可能にします。
クリティカルシンキングで意識すること
目的は何か常に意識する
目的を見失わないようにすることで、ブレや迷いなく結論を見出すことができます。
思考の癖があることを前提に考える
人にはそれぞれ価値観の違いや考え方の癖があります。クリティカルシンキングを行う上では、そのような偏りを反映していないか客観視することが大切です。
問い続ける
結論に至ったとしても問い続けることが大切です。以下の問いかけが役立ちます。
- So what?(だから何?)
- Why?(なぜ?)
- True?(本当に?)
結論に対しても疑問を持ち続けることで、新たな発見やより良い結論を見出せる可能性があります。
まとめ
クリティカルシンキングは、日常生活や職場でも活躍する重要なスキルです。この力を磨くことで、事実に基づいた判断ができるようになり、また新たな視点やアイデアを見つけることもできるようになるでしょう。